ワインを少し感じる暮らし

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私が葉巻に目覚めた(?)ころ

<<   作成日時 : 2007/10/24 23:57   >>

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 ワインを毎日見つめ続ける日々を送ってはいるのですが、じつは葉巻も好きで、とはいっても仕事の関係で平日は吸えず、まれにたまに休日に軽めのタイプを吹かす程度ではあるものの、ここ何年かに少しづつ買い貯めた葉巻はかなりの量になってきました。
 私は子供のころからのどが弱かったせいもあり、もともとタバコは吸わないので、葉巻についてもあまり昔は関心はなく、香りが強いなー程度の考えでいたのですが、以前の勤務先のレストランでは、ゲストのためにフランスの本店と同じようにシガーの準備もしなければならなくなり、ワインの勉強と同様に、葉巻についてもいろいろと調べるようになりました。

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 当時(約15年前くらいは)葉巻についての文献もほとんどなく、フランスに行ったときに重い本を買ってきたり(パソコンは、まだうちにはなかったかも)、免税店で買ってきた葉巻を、どこがおいしいのかなといろいろと試してみたりもしました。比較のテイスティングは仕事柄お手のものなのですが、ワインと違い、同時に違う銘柄の5本の葉巻に火をつけて一口づつ吸っていくというのも不可能ですし、ワインの個性と同じように、吸い始めから中盤、そして最後のクライマックスと、時間によって感じられる香りや味わいが違うんですね。 
 しかも吸い方によっても味や香りが変わり、ゆっくりとふかすようにすると、煙の温度が上がらないために、とろみのある、優しい余韻がのどに残るような味になりますし、せっかちに強く吸うと、今度は少し刺激が感じられる、辛口の味わいになるわけです。

 そんなこんなで、同じサイズの葉巻の比較結果というのは出なかったのですが、かなり集中していろいろと試したので、葉巻の香りや味わいや、一本ごとの癖があるんだなということがなんとなくわかってきたように思っています。
 当時の勤務先のレストランでは、お客様に詳しい方が多かったことも幸いし、葉巻の銘柄、すなわちコイバとかモンテクリスト、レイデルムンドなどの名前はもちろんのこと、それぞれのブランドがどんな銘柄を造っているのか、キューバ産とドミニカ産などではどんな感じに違うのか、同じなのかと、いろいろな話を聞くこともでき、なかなかに楽しい大人の世界だなという印象がより深まりました。
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 私自身、個人的にはまだそんなに「葉巻がおいしい!」とか「これなしでは生きられない!」といった気持ちになることはなく、でもこんなに好きな方が多いということはどこかにその秘密があるのだろうと、そしてその境地に至りたいということを考え、仕事が終わってうちに帰ってから免税店で買ってきた“ヴェガフィーナ”というドミニカ産の葉巻を、その当時は1週間のうちに何とか2〜3回は吸うように努力して、いつかおいしく感じる日が来るのだろうかと試していたのです。
 今思うとなんで同じ銘柄を吸い続けようとしたのか謎ではあるのですが、繰り返すことによって、ある日、葉巻の扉が開かれるのでは、とそんな気持ちでいたように思います。

 しばらくしたある夜に、ふと思いつき、いつもの同じヴェガフィーナではなく、なんとなく箱のデザインが面白そうなレイデルムンドの“ショワ・シュプレーム”に軽い気持ちで火をつけ、恐る恐る試してみたところ、その当時の私の好みに合ったというか、口に含まれる煙のとろりとした感じや、あまり強すぎない味わいのアタック、そして後味に広がる少しのスパイシーな出過ぎない感じ、吐き出した煙の粘り具合など、「これこれ、これが探していた感じのものだと!」認識でき、それからしばらくはこの銘柄を大事に吸っていました。葉巻は基本的に一本一本個性が違うので、これが結論だとは言いにくいのですが、キューバ産でありながらそんなに強すぎず、おおよそ40分から1時間ぐらいで吸い終えることのできるショワ・シュプレームは葉巻選びに困ったときの私のお気に入りになっています。少し小さめの氷を入れたピエール・ユエの9年物のカルバドスとの相性も抜群です。

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