甘口ワインについて
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作成日時 : 2007/12/13 07:13
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寒い日が続いていますが、こんな季節こそ甘口ワインを楽しんでみてはいかがでしょう?
ただし、いきなり“甘口ワイン”というと、甘くて甘くてべたべた、みたいな印象を受ける方もいらっしゃるので、うちの店などでは少し言い方を変えて“デザート・ワイン”と言っています。
蜂蜜や水あめはそんなに量は飲むことができませんが、甘口と呼ばれるデザートワインには甘みと引き合うだけのしっかりとした酸味があるので、このために飲み続けることができるのです。
さてこのような甘口のタイプのワインはどのように造られているのでしょうか?
@もともと甘い味わいの葡萄を選び発酵の過程で残糖を残す。
これによって甘みがありながらワインとしての酸味も備えた味わいができます。
A貴腐の働きによってできた貴腐葡萄から作るタイプ。
貴腐、これは自然界の神秘のような働きなのですが、葡萄の皮に菌がつき、これによってぶどうからは水分がとられ、葡萄の中には糖分が凝縮されていくわけです。ただしこの場合、気候条件などもうまく作用しないと、全部かびにやられてしまったりということもあるのです。
貴腐葡萄の生産で有名な場所として、フランスのボルドーにあるソーテルヌ、バルザックといった地区や、ハンガリーのトカイといった場所が挙げられます。
特にソーテルヌ、バルザック地区では、朝方は川面からの水蒸気が葡萄の表面をやさしく湿らせ、ここに貴腐菌がつきます。
この後10時ごろには朝日が強く差し込みだし、風も海から吹いてくるため、今度は先ほどついた湿り気を乾燥に変えていくのです。
このため、かびの菌が多く繁殖しすぎることなく、水分を少しづつ抜きながら、葡萄の実はどんどんと甘みが増していくのです。
Bアルコールの添加による残糖を残す作り方(ポートワインやマデイラも含む)。
葡萄の果汁は、そのままにしておきますと、酵母が果汁の糖分を時間をかけて食べてしまいますので、放っておくと基本的には甘みは残らないわけです。
そこである程度発酵が進んだところで、もしくはまったく発酵が始まらないうちにアルコールを添加して酵母の動きを止めてしまいます。これによって甘みを残すわけです。
なかなか自宅で甘口ワインを常に冷蔵庫に入れられている方は少ないと思いますが、甘口のワインの良いところは冷蔵庫などでとても日持ちがすることです。たまには気分で氷を入れてきりっと飲んでもいいわけですし、たまのお休みのお昼など、ゆっくり甘口ワインをお気に入りのグラスに注いでというのも素敵です。
フランスなどでは食前に軽めの甘口で始めるといった楽しみ方も多いですし、あまりこってりとしすぎていない甘口を冷たくして飲むと、今までには経験したことのないリラックス感というものが出るかもしれません。
最近では地球温暖化の影響のためなのか、あまりに濃くて甘みがたっぷりというタイプから、酸がしっかりと感じられ飲み疲れない甘口のタイプも多くなってきました。たまには甘口のワインも楽しんでみると、思ったよりもおいしい味わいに驚かれ、癖になっていくのではないか、と思います。
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