シャルトリューズについて
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作成日時 : 2008/02/14 08:23
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フランス版のラ・ルースという洋酒辞典を紐解いてみますと、“シャルトリューズ、世界でもっとも有名なリキュール”と書いてあるのですが、皆様はご存じでしたでしょうか?
今回は、130種類にも及ぶ植物原料を用い、いまだに修道院主体の秘密の方法で造られているというところもそそられる、奥深い山の中で造られて世界に送り出されているシャルトリューズについてです。
シャルトリューズというのはこのリキュールを製造しているシャルトリュー修道院の名前から来ています。そしてなんと1605年からこのリキュールは造られてきました。
そして1735年まで門外不出のまま製造が続けられ、その後フランス大革命や、さまざまな歴史に翻弄されながら、現在はイゼール県のヴォワロンというところで製造を行なっています。
造られているシャルトリューズにはいろいろなタイプがあり、大きくは見た目の色合いで分けられているのですが、VERT(緑)55%、JAUNE(黄色)40%、VEP(vert)54%、VEP(jaune)42% 、そしてELIXIERエリクシール(不老不死の妙薬)と呼ばれるアルコール度数71%のものまでさまざまなタイプがあります。
シャルトリューズの秘密の製法のほんの一部として伝えられているのは、まずこの奥深い山の中からさまざまはハーブ・薬草を摘み蒸留やブレンドを行ない、そこにさらにスパイス類などを加え(さまざまな工程が平行して行なわれとても複雑らしい…です)、最終的にはハンガリーやソ連産の大樽に入れられ、最低3年間、VEPと呼ばれる長期熟成タイプは12年もの熟成を経てやっと商品化されるのです。
このあたりのこだわりの造り方は、さすが修道院管理! 時の流れが緩やかで、品質への追及が緩むことはありません。
日本においては、一般的には食事の後にゆっくりと“ジョーヌ・黄色”や“ヴェール・緑色”のアルコール度数や味わいの違いを意識的に捉えて、今日はお肉をしっかり食べたから少しアルコール強めの“緑”にしてすっきりしたいとか、デザートを食べる代わりに“黄色”の40度の甘味を伴った味わいで消化を助けるとか、食後のお酒としての位置づけが一般的なのですが、まあそうですよね、なんてたってアルコール度数自体40度から55度くらいあるので食前では少しきつく感じてしまうかもしれません。
私がフランスに行った際にいろいろと買い付けに行く酒屋さんがパリに何軒かあるのですが(最近はユーロが高いので大変です)、この中の一軒にヴィンテージのシャルトリューズのコレクションをしている酒屋があり、もう10年以上も前にここで購入したのが、スペインで製造されたという特別なキュベで、これは一般に出回っているシャルトリューズの味わいとは異なり、なんていったらよいのか“口の中での盛り上がり感”がまったく異なり、よりスパイシーな香りと味わいで、黄色い色のジョーヌは飲み終えたグラスからは、カレーやシナモン、丁子などの香りが20分以上も香り続け、緑色のヴェールはミントはもちろんのこと、熟したスイカの外側の皮のようなアジア的な香りも感じられました。
一般的には氷を入れてロックで飲むというスタイルが一般的なシャルトリューズですが、たまには常温で、何も加えずにとても小ぶりのグラスに入れ、ゆっくりとなめながら味わうという、昔ながらの飲み方を試してみると、とんでもないほどの香りと味わいが少しづつ見え隠れしてくるんですね。
そこを味わうのがリキュールの楽しみであり、忙しい日が続く現代人こそ、グラスに集中して、そこからのメッセージを受け取る態勢をとることが大切ではないのかと、私自身は感じています。
そんなことを知らせてくれるのも、今でも遠く人里を離れ、外界との接触を絶っている修道院で造られているシャルトリューズだからこそ、なのかもしれません。
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