パリ・ノスタルジー〜ソムリエを目指していたころ4[番外編]
<<
作成日時 : 2008/04/10 07:54
>>
トラックバック 0 / コメント 0
レンズ豆と健康生活と私。
パリで暮らした3年間、私の主食はレンズ豆でした。とは言ってもレンズ豆の“缶詰”なのですが、中に3〜4本くらいの中ぶりのソーセージが入っているというなかなかにアイデアあふれる(?)組み合わせなのです。
レストランで働いているときは朝と夕方にご飯が出ますから、食べることに関しては問題ないのですが、週末の土曜日と日曜日はお休みなので、外に食べに行くほど、お金がないのはもちろんなのと、食べるよりは飲むワインにお金をかけていましたので、“あまり選択の余地なくお部屋で自炊”となるわけなのですが、そのころ私は自炊禁止の由緒正しいスタジオ(日本で言うところのスタジオとは程遠く、ただのワンルームの4畳くらいの部屋です。)に住んでいましたので、器具はなくもちろん狭くなかなかに大変です。
土曜日の夜、まず最初はレンズ豆の缶詰を3等分し、電気調理器の上に置いたなべに入れ、そこにトマトジュ―スと水を加え、沸騰すると、何の迷いもなくそこにパスタを投入、そのままスペシャル・メニュー@“レンズ豆のパスタ・トマトソース風”の出来上がりです。
そして翌日、すなわち日曜日のお昼、残りの3分の1の量で心新たに(!)調理にかかります。
前日の手順と同じで進行、少し違うのはパスタを投入して最後にカレー粉を入れスペシャル・メニューA“レンズ豆のパスタトマトソース・ボンベイ風”になるのです。ボンベイ風というのはあくまでも雰囲気で、ちなみに“海がめのボンベイ風“という古典のフランス料理が存在し、あの有名な映画『バベットの晩餐会』にも出てくるところからインドっぽいかしら、といたって気楽に何の根拠もなく名づけただけです。
さて日曜日の夜、パリの街に陽が静かに沈み、素敵な夕食となるのですが、いよいよレンズ豆も残りが少なくなってきました。
例によって手順は同じです、少し違うのは最後にパスタの代わりに今度はお米が入り(そろそろ書くのも恥ずかしくなってきましたが)スペシャル・メニューB“レンズ豆のリゾット・トマトソース風味”の出来上がりです(夏場はリゾット・ボンベイ風ももちろんありです)。
なんと言ってもフランス滞在3年間の間にいったい何回このパターンですごしたかと思うと、他のやり方もあったのでは? といまさらながらに思いますが、レンズ豆はいろいろ栄養もあり、お金がかからず、これにいろいろとワインをあわせていたので本人としてはそんなに悲壮感はなく、まあ外国だし、こんなもんかな? ぐらいな気持ちで楽しく暮らしていたのですね。
もちろんこれにはにんじんや、たまねぎなど野菜もふんだんに入りますし(フランスのにんじんはおいしいです)食後には必ずといっていいくらい、ビオのヨーグルトを食べ(大豆系のが好きでした)リンゴをかじったりと、食事のバランスには、気を使っていました。
「歯を大切にしておかないと! フランスの歯医者はすごいよ!!」という話も、周りの人から聞いていましたので、食後はもちろん、ワインテイスティングの後なども丁寧に歯を磨いていましたし、日本に帰ってからのことを考え、辛すぎる食べものや、化学調味料などはまったく使いませんでした。インスタントラーメン系も滞仏中3年間ほとんど食べなかったですね。
多少飲みすぎるきらいはあったにせよ、ご飯の時間はゆっくりとっていましたし、ワインの香りや味わいも確認しながら飲んでいたなーと。それに比べて最近の生活って……と、この原稿を書いていて、あの頃の、ある意味ストイックな食生活を思い出し反省する気持になりました。
↑マクシヴァンのインテリアが変わりました
|